前回、「【治療院向けSEO対策①】モバイルに特化せよ!Googleの重大発表」という記事で、
Googleが重視するスマートフォン対応のことについて解説をしましたが、これらはスマートフォン対応の第一歩でしかありません。
それは前回の内容がWebページのHTMLやCSSといった内部対策についてのことだからです。
自サイトをレスポンシブデザインた動的な配信でスマートフォン対応の基盤を作っても、
それを評価するのはGoogleのロボットであり、実際に見るのはロボットではなく人間です。
私たちはHTMLやCSSを見て商品やサービスを買うのではなく、Webページにある画像や文章を読んで行動を起こしています。
Googleのロボットの評価を得るだけではなく、実際に私たちに有益な情報を与えたり利便性が高いWebデザインをしなければなりません。
スマートフォンに対応したサイトを作ろうとする時によく間違えるのが「スマホの方が画面が小さいし、PCサイトより情報量を減らしたほうがいい」という考えです。
たしかにスマートフォンで見やすいように情報量などはコンパクトにした方がいい面もあるのですが、見るのは同じ人間ですから、成約に結びつくために必要な情報はPCで見てもスマホで見ても同じです。
わざわざリスクを犯して情報を削らなくても良いのです、見せ方を工夫しましょう。
● シンプルなデザイン、レイアウト、ナビゲーション
× 少ない情報量(少ない文字数と画像点数)
● 軽量化された画像、無駄のないソース(HTML、CSS、JavaScriptなど)
× 重い画像、冗長で重複が多いソース(HTML、CSS、JavaScriptなど)
アクセスする場所や時間帯によってWebページの表示速度が遅いということはよくあります。
軽めに作られたページでも接続状況によってはかなり重くなることもあります。
反対に重いページでもネット接続状況がよければ素早く表示できるときもあります。
表示速度は軽量化すれば早く表示されるのではなく、「Webページの軽さ×ネット接続状況」によって決まります。
といっても、現代は5Gの普及など今後は速度の早い回線が使えるようになっていくと思うので、
Webページの軽さだけを重視するということはなくなっていくと予想されます。
ひと昔前までは従来のPCサイトの複雑なデザインが主流でしたが、今はスマートフォンからの閲覧が多く、ほとんどの方が「Safari」や「Google Chrome」といったアプリからWebサイトに訪問することが多いです。
そのため、アプリのようなシンプルデザインで操作性の高い機能を実装することで、ユーザーの利便性が高まり、成約に繋がりやすくなるといった大きなメリットがあります。
この理由からスマートフォン対応のWebデザインは次の3つの原則を意識する必要があります。
この3つの原則に沿ってスマートフォン対応のページをデザインすることが必要です。
まず、モバイル対応サイトをデザインするときどんな形でデザインするのが良いのだろうか?と気になると思います。
次の考え方があります。
1つのサービスがメインのHPの場合は、トップページで成約まで簡潔させる作り方が良いとされています。
できるだけモバイルユーザーが複数のページをタップする手間を省き、
トップページでサービスの全体像を理解させる縦長の「1枚完結型」ページが推奨されています。
よく「LP」と呼ばれるページのことです。
一般的に治療院等の店舗ホームページはこちらのパターンが多いかと思われます。
複数のサービスが存在する場合、LPのように全ての情報を1ページに収めようとすると、
とてつもなく縦長になってしまい、ユーザーにとってかなり不便なページとなってしまいます。
そのような場合は逆に縦長にせず、下層ページに振り分けてあげることで、
ユーザーが知りたい情報を得やすくしてあげることができます。
そして各サービスのページはLPのように縦長で詳しく情報を載せてあげることが必要です。
PCサイトは画面の幅が広いので目の動線は左から右、右から左下へという「Z型目線」で構成すると心理的に読みやすいと言われています。
スマートフォンの場合は幅が狭く、縦が長いので、上から下へという「I型目線」で構成することが推奨されています。
スマートフォンに対応したWebデザインは、見るユーザーの利便性やスマートフォンの特徴を考えて作ることが大切です。
また、紹介するサービスによってもHPの形を選択する必要もあります。
成約の高いHPはオシャレでデザイン性の高いWebデザインをするのではなく、狙うターゲットや自社のサービスに合ったデザインをすることが大切です。
そうすることでユーザーの利便性が高まり、結果的にSEOが上がる要因になっていきます。